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  • 渓谷の中の立岩

    2006年04月19日
    京都府自然200選の1つ立岩は、一見すると断崖のように見える巨岩で、 高さ20m、周囲50mで、山家大橋より、上流約600mの左岸に由良川の水面よりせり出し、その姿は見る者に 感動を与えてくれます。
    幾千年かの水の侵食により形成されて、奇岩を渓谷に生み出したとされ、岩の上には老松や雑木が生い茂り 巨岩との調和には驚かされます。
    ▼由良川にそそり立つ立岩と奇岩→
    由良川にそそり立つ立岩と奇岩

    立岩の周辺は年2回 春と秋に地元の自治会の方が草刈などをして整備されます。
    私も近くに住みながら始めてその岩の近くまで下りてみて、
    あまりの岩の大きさと脈々と流れる川の流れに圧倒されました。 私達、綾部市民はこの水を汲み上げて飲料水にしています。感謝!感謝!です。

    こんな自然の岩なのに所々ロープが下がっていて、ロッククライミングをする方が後を絶ちません。
    事故に繋がると危険ですし、ちょっと悲しい気がします。
    ▼母なる清流由良川
    母なる清流由良川
    この立岩付近はアユ漁も名高く、太公望たちは解禁と共に各地から由良川に上ってくるアユを釣りにやって来ます。 又、1973年以降毎年7月に開催される由良川下りは綾部の名物行事となり、地元以外にも京阪神から参加があるようで 年々賑わいを見せています。
    山家大橋から新綾部大橋までの約7.5キロを下る競技で、山家の住民も眼下を見下ろしながら声援を送り一緒に楽しみます。

    ▼一鶴翁の歌碑
    一鶴翁の歌碑
    立岩は古き時代の歌人にもその雄大な姿に感動を与えたようでこんな歌碑が建っていました。

      京の歌人 一鶴翁の歌

     阿々惜しや、和知の川原の崖の間に、衛門正しく孤り立つ岩」

      綾部商工会議所のホームページで紹介されてます